「自分で決める力」が幸福度を左右する理由|お金よりも大切な“自己決定”とは

ぬん

こんにちは
ミニマリスト ぬん です

ミニマリストを目指す過程で学んだ
少ないモノで、心地よく暮らすヒントをお届けしています。

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ぬん

Minimalist/Hygge/Blogger

  • 32歳 3人暮らし     (妻・息子)
  • ミニマリスト歴 6年
  • ブログ歴 2年

      

「気づけば、いつも“誰かの予定”で動いている気がする。」

 

朝は子どもの支度でバタバタし、

昼は仕事のスケジュールに追われ、

夜は「今日は何食べたい?」と家族に聞いてからメニューを決める。

 

気づいたら、一日の中で自分の意思で決めたことがほとんどない

そんなふうに感じること、ありませんか?

 

私自身、30代になって家庭を持ってから、

“自分で決める”という感覚がどんどん薄れていった気がします。

 

家族のため、職場のために動くうちに、

「自分は何をしたいんだっけ?」と分からなくなる瞬間があるんです。

 

でも実は——

「自分で決めること」こそが幸福度を大きく左右する、

という研究結果があるので、今回はこれをテーマにお話ししていきます。


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「自分で決める力」は幸福の3位にランクイン

神戸大学の西村教授と同志社大学の山教授が、

2万人を対象に行った調査があります。

  • 「お金」
  • 「学歴」
  • 「自分で決める力(自己決定)」
  • 「健康」
  • 「人間関係」

この5つが、どれほど幸福感に影響を与えるのかを分析した結果——

幸福感を感じるランキング

1位:健康

2位:人間関係

3位:自己決定

4位:所得

5位:学歴

だったそうです。

 

つまり、自分で決められている感覚=自己決定の力は、

「お金」よりも幸福度への影響が大きいのです。


「誰かに決められる」と、幸福度は下がる

私はこの話を聞いたとき、すぐに思い出した出来事があります。

 

今は育児休暇中なので、よく料理を担当するようになりました。

ある日の夕方、

私が夕飯を作ろうとキッチンに立っていたときのことです。

 

妻が「もうあたためたほうが柔らかくなるからいいよ」とか

「なんでこの工程を先にやったほうがいいと思うけど」とアドバイスが。

 

もちろん、妻は悪気があって言っているわけではありません。

「手伝いたい」「より美味しく作ってほしい」という気持ちも分かります。

 

でも正直なところ、その瞬間にやる気がスッと消えてしまいます。

 

自分で考えて進めていたことに、横から細かく指示が入る。

まるで“主導権”を奪われたような感覚になってしまいます。

 

料理だけでなく、掃除や買い物、家のことでも同じような場面は多いと思います。

「任せたなら、任せてほしい」——

きっと、多くの夫婦が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

 

干渉されすぎると、「自分がやる意味あるのかな」と思ってしまう。

つまり、自分で決める自由を奪われるだけで、幸福度はぐっと下がります。

 

この“干渉される感覚”は、家庭でも職場でも起こりがち。

 

たとえば、上司が「それはこうしなさい」と指示ばかりしてきたり、

親が「あなたのため」と言いながら進路を決めてしまったり。

どれも、相手の「選ぶ力」を奪ってしまう行為です。

 

そして、人は誰かにコントロールされると、

どんなに良い結果になっても心から満足できません。

「自分で選んだ失敗」は、意外と後悔しない

もちろん、自分で決めた結果、失敗することもあります。

悩める人

「親の言う通りにしておけばよかった」
「上司のアドバイスを聞いておけば…」

そんな気持ちになることもあるでしょう。

でも不思議と、自分で決めた失敗ってあまり後悔しないものです。

 

むしろ、「あのとき自分で選んだからこそ納得できた」と思える。

これが、他人に決められたときとの大きな違いです。

 

親や周りの言葉をすべて無視するのも違いますが、

最後に“自分で選ぶ”ことができるかどうか。

それが、幸福度の分かれ道なのだと思います。


「自己決定」が奪われやすい30代の現実

30代になると、仕事も家庭も責任が増えます。

会社では部下ができ、家庭では子育てや家事分担が増える。

 

自然と「自分のための選択」よりも、「家族や職場のための判断」が多くなります。

だからこそ、「自分で決める感覚」を意識的に取り戻す必要があります。

 

たとえば——

  • 家事の順番を自分で決める
  • 子どもの送り迎えルートを変えてみる
  • 休日のランチを「今日は私が決めるね」と宣言する
  • 新しい趣味や運動を自分の意思で始める

どんなに小さなことでもいいんです。

“自分で選ぶ”ことが、毎日の幸福度を少しずつ底上げしてくれます。


「お金」よりも「自分の時間をどう使うか」

お金やモノを増やすことよりも、

「時間を自分でコントロールできている」と感じることのほうが

心の豊かさにつながると、多くの研究でも示されています。

 

朝、コーヒーを淹れるかココアにするかを自分で決める。

休日、家族とどこへ行くかを話し合って決める。

 

仕事で“やらされている”ではなく、“自分で選んでやっている”と感じる。

 

そういう小さな積み重ねが、「自分の人生を生きている」という感覚を作ります。

それこそが、“お金では買えない幸福”です。


「自分で決める力」は鍛えられる

「でも、私は優柔不断だから…」

そんな人も多いと思います。

 

実は私も、以前は「なんでもいいよ」が口ぐせでした。

でも、“自分で決める”練習を少しずつ始めてから、

自分の機嫌を取るのがうまくなった気がします。

 

選択の積み重ねが、自己肯定感を静かに育ててくれるんです。

たとえば、

  • 「今日は5分早く寝る」
  • 「この服を着て出かける」
  • 「朝ごはんをしっかり食べる」

そんなささいなことでも、“自分で決めた”という事実が、

日々の満足感を高めてくれます。


まとめ:「自分で決める」と人生が軽くなる

 

私たちはつい、“正しい選択”を求めすぎます。

でも、人生に正解なんてありません。

 

正しいかどうかよりも、自分で選んだかどうかのほうが大事です。

 

他人の言葉に振り回されず、

「私はこれを選ぶ」と言えるようになると、

不思議と心が軽くなっていきます。

 

自分の声を聞いて、素直に行動する。

たったそれだけで、幸福度は確実に上がります。

今日からできる“自己決定の習慣”
  1. 「どうしたい?」を自分に聞く
  2. 小さなことでも“自分で選ぶ”
  3. 他人の意見は参考にしても、最終判断は自分で
  4. 選んだ結果に責任を持つ
  5. 失敗しても「自分で選んだ」と受け止める

これを続けていくと、

人生のハンドルをしっかり自分で握っている感覚が生まれます。

それこそが、幸福度を上げる最短ルートです。


他人に決められる人生よりも、

自分で選んで失敗する人生のほうが、ずっと気持ちいい。

 

今日から、自分の人生を“自分で決める”一歩を踏み出してみませんか。

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この記事を書いた人

少ないモノで心地よく暮らすミニマリズムの考え方を通じて、
日々の小さな幸せを見つける方法を伝えていきます。

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