
こんにちは
ミニマリスト ぬん です
ミニマリストを目指す過程で学んだ
少ないモノで、心地よく暮らすヒントをお届けしていきます。
私たちが日々の暮らしを「心地よく」過ごしていくために、欠かせないものがあります。
それは、自分自身のことを知ること=内省(ないせい)です。


どんなモノに囲まれていると落ち着くのか、
どんな時にストレスを感じ、何に満たされるのか、
どんな生活リズムや人との距離感が、自分にとって無理のない形なのか。
それらを知らないまま、なんとなく流されるように日々を過ごしてしまうと、
いつの間にか「心地よくない日常」が積み重なっていきます。
ですが、「自分を知る」ことは思った以上に難しいものです。
なぜなら、私たちは主観でしか自分を見られず、
「分かっているつもり」になりがちだからです。
そこで鍵になるのが、「内省を数字で行う」という視点。
つまり、日常の中にあるデータ=行動や選択を“数値化”して、客観的に自分を見るという技術です。


考えるより、書き出すより、まず“見てみる”。
すると、本当の自分の傾向や心の声が、静かに浮かび上がってきます。
本記事では、心地よい暮らしの土台としての「内省」をテーマに、
数字を使って自分を理解する具体的な方法をご紹介します。
数値化は「行動の記録」であり、自分の鏡
数値化とは、「生活の中のデータをとること」。
たとえば:
- 家計簿をつけて、お金の使い方を見る
- タイムログを記録して、1日の流れを確認する
- 睡眠時間や歩数をアプリでチェックする
- モノの数を数えて、自分のこだわりを把握する
こういった“数字”を集めて見てみると、
考えるよりもずっと明確に「自分」が見えてきます。


「お金をどこに使っているか」は、
自分が何に価値を感じているかを教えてくれます。


「時間の使い方」は、優先順位や癖が丸見えになります。


「モノの偏り」は、自分のこだわりや不安の形が浮かび上がってきます。
数字は、嘘をつきません。
そして数字は、思っていた自分と、
実際の自分の“ズレ”をそっと教えてくれます。
家計簿は「自分の価値観を知るツール」


「節約のため」ではなく、「価値観を知るため」に見てみると面白い発見があります。
- 外食費が多い → 人との時間を大切にしている
- 美容費が多い → 自分らしくありたい欲求がある
- Amazonで無意識に購入している → ストレス発散?
「何にお金をかけているか」=「何に満足や快を感じているか」。
月単位で見返すだけでも、心の状態や傾向が読み取れます。
夫婦で一緒に家計簿を見ることで、
互いの価値観を知るコミュニケーションにもなります。




時間ログは「自分の優先順位」を浮き彫りにする


次におすすめなのが、時間の記録。
1日を振り返って、「自分は何にどれだけ時間を使っているか」を可視化してみてください。
- SNS → 2時間
- 家事 → 1.5時間
- 夫婦の会話 → 20分
- 子どもとの時間 → 45分
- 自分の趣味 → 30分
このように“時間の使い方”を数値で見ると、優先したいことと、
実際に優先していることのギャップが明確になります。
このギャップに気づくことこそが、「内省」の入口です。


最近使い始めましたが、Apple watchを使って計測できる
「時間管理-TIME HACKER」が使いやすくておすすめです。


モノの数に、自分の“今”が映る


モノを数える、というのも立派な内省です。
クローゼットの中、キッチンの棚、本棚…
どこにどれだけのモノがあるかを数えてみると、
自分のこだわりや思考パターンがよく見えてきます。
- 同じような服が何枚もある → 迷いがちなタイプ
- 本が溢れてるけど読んでない → 情報収集で満足してしまう傾向
- ガジェット類が多い → 効率化への強い関心
整理整頓というより、
“思考の整理”としてモノを数えてみるのは、意外と効果的です。


私の価値観で言うと、服を選ぶ時間と手間を減らしたい。
服の数は少なく、でも清潔感は保ちたい。
というものがあるので、少数精鋭のシンプルなデザインのモノを選ぶようにしています。
体調のログで「感情の波」を可視化


Apple Watchやヘルスケアアプリで、
体重・歩数・睡眠・心拍数などを記録している方も多いと思います。
これも立派な“内省データ”。
たとえば、
- 睡眠が足りない日は感情の起伏が大きい
- 運動量が少ない週はストレスを感じやすい
- 生理周期や気圧変化と気分の関係がある
こうした“体の状態と心の状態”のつながりに気づくことは、
セルフケアに直結します。


体重計に毎日乗ることで、ダイエット効果があるというのも数値化が関係しています。
「前日は食べ過ぎたから、今日は控えようか。」
というブレーキがかかるので食べ過ぎを防ぐことができます。
食べ過ぎたかそうでないかで、自分の気分も知ることができます。
データは静かに「あなたはこういう人」と教えてくれる


私たちは、自分のことを分かっているようで、実は見えていないことが多いものです。
でも、日々の行動、選択、習慣は嘘をつきません。
そして、それを数字で見えるようにすることで、本当の“自分の傾向”がわかります。
大切なのは、「記録をつけること」よりも、
「記録から自分を知ろうとする視点」を持つこと。
「ああ、私ってこういうとき、こうなるんだな」と気づくだけで、
暮らし方や考え方が変わっていきます。
まとめ|数えることで、心が整っていく


数値化することで、
自分が「何に疲れているのか」「何に満たされているのか」がクリアになります。
・お金 → 自分の価値観
・時間 → 優先順位と余白
・モノ → こだわりと不安
・体調 → 心と身体の連動
内省は特別なことではなく、“自分と向き合う技術”です。
そして30代の今こそ、それを身につける絶好のタイミング。
まずは、「記録して、数えて、見てみる」ことから始めてみてください。
それが、心地よく生きるための第一歩になります。
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