やる気が出ない人必見!『片付けられない自分が今すぐ変わる本』で学ぶ3つの理由と解決法

ぬん

こんにちは
ミニマリスト ぬん です

ミニマリストを目指す過程で学んだ
少ないモノで、心地よく暮らすヒントをお届けしていきます。

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ぬん

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  • 32歳 3人暮らし     (妻・息子)
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はじめに

今回は、心理カウンセラーの大島信頼先生の書かれた

『片付けられない自分が今すぐ変わる本』について紹介していこうと思います。

 

みなさんのお部屋はしっかり片付いていますか?

悩める人

もともとだらしない性格だからっていうのもあるんですが、
汚い部屋を見ると片付けのやる気が失せちゃって…。

片付け頑張ろうと思っても、
やってる最中に余計なことを始めちゃったり。
だから、片付けのやる気が出る方法を教えてほしいです。

大事なこと、片付けはやる気や性格の問題ではないということです。

 

その誤解を解かないと、片付けができるようにはなりません。

 

まずはじめに、片付けができないのはいくつかのパターンがあります。

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片付けられない3つの理由

一つ目 脳のバランスに問題がある


人間の知能には2種類あります。

 

ひとつは計算や記憶、物事を理解するための知能で、これを言語性知能といいます。

 

もう一つは、パズルを組み合わせるとか、

優先順位をつけて仕事をこなすための知能で、動作性知能といいます。

 

つまり、言語性知能と比べて動作性知能が発達していないと、

優先順位がつけられず片付けができないということが起こってしまいます。

 

 

たとえば片付けをしている途中に落ちている漫画が目について、

その漫画を読んでいたら

結局片付けが全く終わらなかったという経験ありませんか?

悩める人

思い当たるところがありすぎますねぇ。
毎回これで作業中断されることも。

他にも、モノを選別しているときに

「これを捨てていいかどうか」いちいち悩んでしまうことはありませんか?

悩める人

『あとで使うかもしれない』とか
『意外と価値があるんじゃないか』とごちゃごちゃ考えて、
結局何も捨てられないというパターン。
どれが大切なモノなのか考えていると、わからなくなってきます。

これらはすべて動作性知能が発達しておらず、

優先順位がうまくつけられないから起こっていること。

 

こういう人は「部屋が汚いなあ」と気づくことはあっても、

優先順位が頭の中で決められないから、そう思っても行動を起こすことができない。

 

これはやる気や性格の問題ではなく、

脳のバランスが取れないことから来ている問題です。

 

二つ目 常に緊張しすぎている


緊張しているときには緊張のホルモンが分泌されます。

 

この緊張のホルモンは心拍数を上げ、

脂肪からエネルギーを放出させて筋肉の素早さを増加させる効果があります。

だから、緊張している時はアクションを起こしやすいのです。

 

しかし常に緊張している状態では、

いざストレスがかかって行動を起こさなければいけないときに、

逆に緊張のホルモンが分泌されなくなってしまうということがわかっています。

 

その結果、「動かなければいけない時に動けない」という状態になってしまう。

常に余計な気を使っているせいで、

いざ使わなければいけない時になるといきなり電源が切れてしまうみたいな状態になります。

 

常に『自分の部屋は汚いなあ』とか『片付けた方がいいな』と思っていると、

そのストレスによって身体は緊張状態になってしまいます。

 

そして、いざ片付けないと!という大きなストレスがかかると、

緊張のホルモンの分泌が止まって、

『あれ?全然やる気が起きないぞ』ということになってしまいます。

 

三つ目  完璧主義すぎる

何事も完璧にしようという意識が強すぎると、

逆に行動できなくなってしまうことがあります。

 

こういう人は「どうせやるんだったら完璧にやりたい」と考えてしまいます。

そうすると「この部屋を綺麗にするための作業量はどれくらいか」と頭の中で考えた時、

やることが多すぎて「これは今すぐにはできないな」と結局何もやらずに終わってしまいます。

 

  • 片付けにはいろんな工程があります。
  • 捨てるモノを選別する
  • 掃除機をかける
  • ゴミを捨てに行く
  • 部屋の中に散らばっているモノを元の位置に戻す

など。そういった1つ1つの工程を完璧にやろうとしてしまうので、

頭の中で考えるだけで疲れてしまい、結局行動には移せなくなってしまいます。

 

机に置いてあるティッシュペーパーが

少しでも斜めになっているとまっすぐに戻したくなったり、

本棚に並んでいる漫画の巻数がバラバラになっていると耐えられなかったり…。

細かいところにはこだわるのに、なぜか部屋は汚い。

 

そういう人は 強迫性パーソナリティ障害 の可能性があります。

強迫性パーソナリティ障害とは?

 

強迫性パーソナリティ障害(OCPD)は、「完璧にやらなければ」「こうあるべき」という強いこだわりやルール意識が日常生活に影響してしまう心の傾向を指します。
几帳面さや整理整頓が好き、というレベルを超えて、柔軟に対応できずに苦しくなってしまうのが特徴です。

  • 例)「片付けが少しでも崩れると気になって作業が止まってしまう」
  • 例)「効率や正しさにこだわりすぎて、行動に時間がかかる」

※なお、「強迫性障害(OCD)」とは別の診断で、OCPDは行動を繰り返すことよりも性格的なこだわりの強さに特徴があります。

 

こういう人は細かいところが気になりすぎてしまい、

もともとの目的を見失ってしまう特徴があります。

 

だから細かいところにだけこだわりすぎていると、

気づいたら部屋が汚くなっていて

「なんて自分はダメな人間なんだろう」と自分を責めてしまいます。

 

こういう人は、まず「自分が強迫性パーソナリティ障害だ」ということを自覚することから始めましょう。

自分ってそうなんだな、と素直に受け入れるだけでも片付けができるようになることがあります。

 

この本の著者である大島さんも

「自分はどうして片付けられないんだろう」とずっと自分を責めていましたが、

「自分は強迫性パーソナリティ障害なんだ」と気づいてからは、

驚くほど片付けができるようになったと語っています。

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今日からできる!片付けの3つの方法

一つ目 自分へのダメ出しをやめる

自分を「片付けができない人間だ」と認識している人は、

つい自分にダメ出しをしてしまう傾向があります。

 

「今日は疲れたから片付けができなさそうだな」と思っていると、

頭の中で「なんで言い訳するんだ」と自分にダメ出しをしてしまったり、

「自分はどうしてこんなにだらしないんだ」とか

「なんで取り掛かれないんだ」とつい自分を責めてしまいます。

 

自分にダメ出しをして厳しく当たっていると、それがストレスになります。

ストレスを感じると常に緊張状態になり、

いざ行動を起こそうとするとまったく何もできないという状態になってしまいます。

自分へのダメ出しをやめれば、普段のストレスを感じることがなくなり、

いざやろうと思ったときにも行動できるようになります。

 

自分へのダメ出しをしなくなると、

どんどん片付けが楽しくなり、部屋もきれいになっていきます。

 

これは部下の育て方と同じで、

叱りっぱなしで、厳しく育てても萎縮してしまうばかりで成長できない。

大事なのは部下のストレスを取り払って、のびのびと働けるように促すことです。

 
もう一ついうと、片付けができない自分に「なんで自分は…」と思いかけた時は、

ダメ出しはしないと強く意識して、ダメ出しをやめるようにしましょう。

 

二つ目 無意識に任せて自動的に片付けをする

片付けを「やらなきゃ」と気合を入れるのをやめて、

無意識に片付けに取りかかるようにしましょう。

 

まず、人には恒常性という機能があって、

体の状態を真ん中に戻そうとする特徴があります。

「絶対きれいに片付けなきゃ!」と強い決心をすると緊張のホルモンが分泌されます。

 

すると、恒常性の機能が働いて「そんなに緊張しなくてもいいんじゃない?」と

緊張を緩和するホルモンを分泌し、真ん中の状態に戻そうとします。

 

この決心が強ければ強いほど緊張のホルモンは多く分泌されるから、

そのぶん緊張を和らげるホルモンもたくさん分泌されて、

結局まったく片付けができないということが起こってしまう。

 

こういう時は“無意識の力”を使って片付けをするというのが有効です。

 

意識をせずに行動を起こすから、恒常性に邪魔されるということもありません。

 

対策は、朝起きたときに無意識のうちに「今日1日のスケジュール」と考えるだけ。

頭の中で唱えると、いろんなイメージが湧いてきます。

はっきりとしたイメージが湧いてこなくても大丈夫です。

こうすることで「無意識」が起動されます。

あとは無意識が勝手に1日のスケジュールをこなしてくれます。

 

無意識の力は偉大です。

意識の片隅でずっと気になっていたけれど行動に移せなかったことを、

無意識を呼び起こすことによって自動で行動に移してくれます。

 

例えば、ゴミ箱から溢れているのは知っていたがそのままにしていたゴミを、

無意識が勝手にゴミ袋にまとめ、ゴミ捨て場に捨てに行ってくれます。

食べた後の食器をずっと放置していたキッチンでも、無意識が勝手に洗い物をしてくれます。

 

こうすると恒常性に邪魔されることなく片付けがスムーズにできるようになります。

片付けをしたいと思うなら、逆に「決意を強くすること」をやめましょう。

 

三つ目 片付けなければという思い込みを止める

具体的な行動としては、頭の中で「片付けなければを止める」と唱えてみる。

そうすると脳は一時的に片付けについて考えなくなります。

悩める人

これって片付けるための方法ですよね?
片付けについて考えるのを止めたら、片付けできなくなるんじゃ…

実はこの方法で“言語性知能”と“動作性知能”のバランスを整えることができるのです。

片付けができない理由は、言語性知能に比べて動作性知能が発達していないから。

言語性知能が働くと「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という感じで、

やることをたくさん思いつくことができます。

 

しかし、動作性知能が発達していないと

「やるべきことだけが頭にたくさんたまって、それの優先順位をつけられなくなる」。

そうすると何から手をつけていいのかが分からなくなって思考停止してしまい、

結局行動に移せなくなるというわけです。

 

そこで「片付けなければ!を止める」と唱えて考えるのを停止させると、

言語性知能の働きを一時的に止めることができます。

 

そうすると「やらなきゃいけないことがたくさん思いついてしまう」ということがなくなるため、

動作性知能でうまく処理ができるようになり、

シンプルに行動することができるようになるんです。

 

これはパズルのピースに例えることができます。

言語性知能が働くということは、パズルのピースがどんどん細かくなっていくようなもので、

そうすると並べるのが難しくなっていく。

 

言語性知能の働きを止めてピースを細かくするのをやめれば、

パズルの難易度が格段に下がって並べるのも簡単になるという理屈です。

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片付けがもたらすうれしい変化

一つ目 片付けができると「頭の中が静かになる」

片付けをすればするほど、頭の中のパニックやざわつきが治ります。

誰でも慌てている時は、何もかもが大変なことになっているように感じ、

実際よりも大げさに考えてしまうことがあるのではないでしょうか。

 

例えば実際はそこまで仕事が立て込んでいるわけでもないのに、

さばききれないほど仕事があると悲観的になってしまうような感じと同じようなものです。

 

悩める人

大げさに考えすぎて無駄に焦っちゃうこと、あります。

片付けは、そんな頭の中のパニック状態を抑えることができる。

部屋を片付ければ片付けるほど、

頭の中が静かになっていくような不思議な感覚になっていきます。

 

それによって「部屋が汚い状態にある」というパニックだけでなく、

日常のほかの部分で感じていたストレスや悲観的な気分も落ち着けることができます。

 

著者の大島さんは、仕事で上司に怒られて「こんな仕事もう続けられない」と思ったことがあるそうだ。

最悪な気分が続き、もう仕事も辞めてしまおうと考えました。

「仕事を辞めたら家賃が高いこの部屋も引っ越さなければいけないかな」と思い、

仕方なく部屋の掃除をしていました。

 

その時、片付ければ片付けるほど頭の中が静かになっていく感覚を覚え、

最終的には「なんで不機嫌な上司に怒られたくらいで、この世の終わりみたいな気分になっていたんだろう」

と恥ずかしくなるくらいだったという。

 

二つ目 片付けができるとチャンスを逃さなくなる

 
片付けができるようになると緊張状態がおさまり、

チャンスが来たときにうまく緊張ホルモンを働かせられるようになります。

 

一瞬のチャンスが巡ってきたときに、

うまく緊張ホルモンを使って一気に行動するためには、

普段からリラックスした状態を作っておく必要がある。

部屋がきれいになってストレスがなくなると、頭が静かになり落ち着いた状態になります。

 
このようにコンディションが整っていれば、

チャンスが巡ってきたときにも緊張ホルモンがしっかりと働き、

チャンスを掴んで離さなくなります。

 

また、緊張から解放された状態であれば、

チャンスがどんどん巡ってくるようにもなります。

そもそも常に緊張している人に近づきたいとは思わないですね。

 

常にリラックスして余裕がある人の方が安心感があり、頼られやすい。

つまり、片付けができるようになって心に余裕ができると、人が集まってきます。

その結果、チャンスもどんどん巡ってくる状態になります。

 

人生を変える魔法といっても過言ではありません。

おわりに

片付けられないのは、あなたの性格や根気のせいではありません。

 

脳のクセや思い込みに気づき、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、

片付けはぐっと楽になります。

 

「まずは引き出しひとつ」「机の上だけ」と小さな一歩からで大丈夫。

 

その一歩が、気持ちを軽くし、

毎日の行動や人との関わりまで変えていきます。

 

片付けは、ただ部屋をきれいにすることではなく、あなたの未来を整えることにつながります。

 

今日からできる小さな行動で、心地よい暮らしを手に入れてみませんか?

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少ないモノで心地よく暮らすミニマリズムの考え方を通じて、
日々の小さな幸せを見つける方法を伝えていきます。

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