ぬんこんにちは
ミニマリスト ぬん です
ミニマリストを目指す過程で学んだ
少ないモノで、心地よく暮らすヒントをお届けしています。
はじめに
子育てや仕事に追われると、日常の中で「片づけたい衝動」に襲われる瞬間が増えてきます。
特に、やらなければいけないことがあるのに、どうしても手につかないときほど、
私は無性に片づけを始めてしまうときがあります。
試験前夜、プレゼンの準備、資料作成、やらなければならない家事…。
そういう“切羽詰まったとき”に限って、
部屋のちょっとした乱れがやけに気になり、片づけが止まらなくなるのです。
でも、それは単に部屋を整えたいわけではありません。
本当に片づけたいのは「自分の心の中」なのだと、私はようやく気づきました。
この記事では、
- なぜ忙しい時ほど片づけたくなるのか
- 心が乱れると部屋も乱れる理由
- 30代夫婦が“本当に整えるべきもの
について、私自身の経験を交えながらまとめます。
同じように毎日頑張る夫婦の方に、少しでも心が軽くなるヒントになればうれしいです。
試験前やプレゼン前に片づけたくなるのはなぜ?


あなたにも心当たりはありませんか?
- 勉強に集中したいのに、机の上のペンが気になる
- プレゼン資料を作らないといけないのに、引き出しの整理を始めてしまう
- 〆切前日なのに本棚の並びを整えたくなる
私は学生時代から何度もこの現象を経験してきました。
社会人になっても、そして30代で子育てが始まった今でも、同じことが起きます。
これは心理学的にいえば、
「本当に向き合うべき問題から目をそらすため」
に片づけをしてしまっている状態です。
心の仕組みはとても正直で、残酷


本当は、
- 勉強が間に合っていない
- プレッシャーが大きい
- 緊張で心がざわざわしている
そんな状態のはずなのに、
脳はその不安を「片づけしなきゃ」という別の問題に置き換えてしまいます。
いわば “問題のすり替え” が起きているのです。
だから、試験が終わった瞬間に片づけ衝動がスッと消える。
片づけたい気持ちが消えるのは、
本当に解決すべき問題が終わったからにすぎません。
片づけても、根本的な解決にはならない


試験前やプレゼン前の片づけには、一つやっかいなポイントがあります。
それは、
どれだけ部屋を片づけても、本質的な問題の解決にはならないということです。
机を完璧に整えても、引き出しをキレイに並べても、
クローゼットを片づけても、
やるべき勉強も、作るべき資料も、そこには一切近づいていません。
片づけで得られる一時的な“スッキリ感”で、
心の不安をごまかしているに過ぎないのです。
私はこの「すり替え」によって、何度も仕事の効率を落としてきました。
“片づけたのに仕事は進んでいない”という虚しさだけが残る。
同じことを繰り返していると、人生全体が「本質からズレ続ける」
そんな状態にもなりかねません。
部屋の乱れは、心の乱れ。これは本当です


昔からよく「部屋の乱れは心の乱れ」と言われます。
それは、ただの精神論ではありません。
私たち人間には
向き合いたくない問題から目をそらすために、別の行動をしてしまう“防衛本能”があります。
そしてその行動の一つが “散らかす” こと。
- 心が不安 → モノを放置
- 余裕がない → 部屋に手が回らない
- やるべきことを避けたい → 部屋の細かい場所ばかり触る
家が散らかる原因は「子育ての忙しさ」だけではありません。
多くの場合、心の余裕のなさや、気づいていない不安
が部屋にそのまま表れるのです。
「片づけるとソワソワする」その気持ちの正体





「部屋がキレイすぎるとソワソワする」
という人はいませんか?
私も以前、片づけ切った部屋に立つと、
なんだか落ち着かない感覚になったことがあります。
あの時の“そわそわ感”の原因は、
実は 心の奥に隠していた問題が表面化するから でした。
部屋が散らかっている間は問題から目をそらせる
でも部屋が片づくと、
自分の内面と向き合わざるを得なくなる
片づけが終わると、
心はごまかしの逃げ場を失い、
ようやく “向き合うモード” に切り替わります。
私は片づけを通して、
- 自分が何に焦っていたのか
- なぜ落ち着かないのか
- 何を先延ばしにしていたのか
ようやく気づけたことが何度もありました。
その意味で、片づけとは心のリセットボタンなのかもしれません。
30代夫婦こそ、“心の片づけ”が大きなテーマになる理由


子育て、仕事、家のこと。
どれも同時に回さないといけないのが30代。
部屋が散らかるのは、気力や体力の問題だけではなく、
日々のストレスや心の疲れが積み重なっているサインでもあります。
さらに夫婦の場合、部屋の散らかりはそのまま
- 会話の減少
- 不機嫌な空気
- 小さなイライラ
にもつながりやすい。
だからこそ、30代夫婦は“心の片づけ”を大切にしたい年齢だと思っています。
私が実践している「心の片づけ」の習慣


心を整えるために、私が意識している習慣を紹介します。
① やるべきことを書き出す
頭の中が散らかっていると、部屋も散らかります。
私は最初に紙に書き出して、
「心のホコリ」を外に出すようにしています。
② 小さな片づけから始めない
やるべきことから逃げる“儀式”になってしまうので、
先にやらなければいけないタスクを片づけてから
掃除するようにしています。
③ 夫婦の「心の共有タイム」をつくる
会話することで、心の乱れは自然と整理されます。
部屋より、先に心を整えるイメージです。
④ 片づけで得られた“静けさ”を受け入れる
部屋が整うと、自分と向き合う時間が生まれます。
この流れを大切にしています。
片づけが終わると、人生が静かに動き出す


片づけは、部屋だけの話ではありません。
片づけをすると、どうしても自分の内面と向き合うことになります。
片づけが終わった瞬間から、人生のリセットが静かに始まると私は本気で思っています。
- 自分は何に不安だったのか
- どんな未来に向かいたいのか
- 何から解決すべきなのか
そういう本質的な「内面の片づけ」は、部屋が整うと必ず見えてきます。
家庭も、夫婦関係も、子育ても、根本は“心の状態”が影響しているからこそ、
まず整えるべきは心なのだと強く感じています。
おわりに


忙しさに追われるとつい “部屋の片づけ” を優先したくなってしまいます。
でも、本当に片づけたい場所は自分の心のなかなのかもしれません。
部屋の乱れは、心の乱れ。
部屋の静けさは、心の静けさ。
大切なのは、“片づけそのもの”ではなく、
片づけを通して自分の心と向き合うこと。
あなたの今日の片づけが、
明日のあなたを軽くしますように。












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