夫婦関係に悩んだら試してほしい。“ギブギブ”と“やらない選択”で心がラクになる

ぬん

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ミニマリスト ぬん です

ミニマリストを目指す過程で学んだ
少ないモノで、心地よく暮らすヒントをお届けしています。

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ぬん

Minimalist/Hygge/Blogger

  • 32歳 3人暮らし     (妻・息子)
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はじめに

子育て中の夫婦にとって、家事や育児の分担は大きなテーマだと思います。

悩める人

「自分ばかり頑張っているのに、パートナーは気づいてくれない」
「やってあげているのに、感謝の言葉がない」

そんなモヤモヤは、誰にでもあるものです。

 

この記事では、夫婦関係の中で生まれがちな

「やってあげているのに」という気持ちをどう扱えば、もっとラクに、穏やかに暮らせるのか

を、禅語「刻石流水(こくせきりゅうすい)」の考え方も交えながらご紹介したいと思います。

「やってあげているのに」と思うとき

例えば、子どものおむつ替えを自分ばかりしていると感じたとき。

洗濯物を畳むのも料理を作るのも、気づけば自分ばかり。

 

そのとき心に浮かぶのは

悩める人

「どうして気づいてくれないの?」
「感謝の言葉くらいあってもいいのに」

という思いです。

 

こうした気持ち自体は自然なもの。

誰だって認められたいし、努力を分かち合いたいと思うのは当然です。

 

ですが、その気持ちを抱え続けると、

パートナーとの距離がじわじわと広がってしまうこともあります。

禅語「刻石流水」が教えてくれること

「刻石流水(こくせきりゅうすい)」とは、

「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流す」

という禅語です。

 

人から受けた親切は忘れないよう大切に覚えておき、

自分がしたことはすぐに忘れる。

これが、過去にとらわれない心の持ち方です。

 

私たちはつい、

「これだけやってあげたのに、返ってこない」

という悩みを抱えてしまいがちです。

  • こんなに親身になったのに、お礼がない
  • 時間を割いたのに、こちらの頼みは断られる
  • 高価なプレゼントを贈ったのに、自分のときは安いもの

誰にでも覚えがあるはずです。

 

でも、「刻石流水」の心で生きてみると、

自分がしたことを、心の中で“水に流す”習慣が育ち、

不思議と生きやすくなります。

「与える」こと自体を楽しむ人の姿

歴史を振り返ると、「与える」ことを自分の喜びとして生きた人がいます。

 

そのひとりが、江戸時代から明治にかけて多くの農村を復興させた

二宮尊徳(にのみやそんとく) です。

 

 

彼は幼い頃に家が没落し、苦しい生活を送りながらも、

田畑を耕し、読書を欠かさず、人一倍働くことで家を立て直しました。

 

成長してからは自分の家だけでなく、困っている農村の人々を助けるために全国を巡り、

農業の知恵や生活の工夫を惜しみなく伝え続けました。

 

ある村で「これほどのことをしてもらったのだから、ぜひ報酬を」と申し出られても、

尊徳はそれを断り、次のように語ったと伝えられています。

 

「お礼を求めて働いているのではない。人の役に立つこと自体が、自分のよろこびなのだ。」

二宮尊徳

できないことは「できません」とはっきり伝えつつも、

できることなら喜んで与える。

 

その姿に見返りを求める気配はなく、

むしろ「与えることそのもの」を楽しんでいたのです。

 

そんな尊徳の生き方を見ると、やはり「与える」ことを喜びにできる人は、

いつも心豊かで幸せそうだと感じます。

ギブ&テイクではなく、ギブ&ギブ

多くの人は「ギブ&テイク」を前提に考えがちです。

「与えるけど、その代わりに返してね」という気持ちが、どこかに潜んでいます。

 

夫婦関係でも、

悩める人

「こんなにやっているのに…」
「あの人は全然気づいてくれない」

と比べてしまう気持ちがどうしても出てきます。

 

でも、幸せそうな人ほど「ギブ&ギブ」で生きています。

それは、見返りを期待せず、与えることそのものを喜びにできる姿勢です。

 

もちろん”理想論”に感じるかもしれませんが、

実はこの生き方は、まわり回って いちばん自分を豊かにするスタイル でもあります。

なぜなら、ギブ&ギブで生きると、自分の心が強くなり、優しくなれるから。

 

見返りを手放すと、

「どうせ返ってこない…」というストレスが消え、

心に余白が生まれ、イライラする場面が確実に減っていきます。

 

そして、ここで大切なのが 「因と縁(いんとえん)」の考え方です。

仏教では、良い行い(因)が、小さな縁を通して、

いつか自分に良い形で返ってくると考えられています。

 

つまり、

相手が感謝してくれなくても、すぐに自分がやったことが返ってこなくても、

自分の放った良い行いは “縁” となり、

別のタイミング、別の形で返ってくることがあるのです。

 

夫婦の中でも同じ。

今日の「小さなギブ」は、明日の優しさにつながったり、

相手の行動に変化として現れたりするかもしれません。

 

だから、ギブ&ギブは「損をする生き方」ではなく、「自分を整える生き方」なのです。

 

その積み重ねが、心をしなやかに強くし、

夫婦関係も自然と穏やかに育っていきます。

自分の選択が、人生をつくる


ギブ&ギブの姿勢や、因と縁の考え方はとても大切ですが、

もう一つ欠かせない視点があります。

 

それは、「自分の人生は、自分でコントロールする」という感覚を持つことです。

 

パートナーがどう行動するか、

周りの人がどう返してくれるかはコントロールできません。

 

でも、自分が何を選び、どう生きるかは常に自分に委ねられています。

この感覚を持てるかどうかで、日々のストレスは大きく変わります。


「やりたくないことはやらなくてもいい」という選択肢

そして、自分で人生をコントロールするために大切なのが、

「やりたくないことはやらなくてもいい」という視点です。

 

「やってあげているのに」と思いながらやる行動は、

相手のためのようでいて、実は自分をすり減らす原因にもなります。

 

だからこそ、

無理に背負う必要はありません。

 

すべての行動は、最終的には自分の選択。

そこに気づけると、心は一気にラクになります。


自分に問いかける“ひとこと”

迷ったときこそ、この問いが役に立ちます。

「見返りがなくても、感謝がなくても、私はこれをやりたいだろうか?」

 

もし、答えが「それでもやりたい」なら、

それはあなたにとって価値のある行動です。

 

逆に、やりたくないと感じるなら潔くやめる。

それも立派な自己決定です。


その積み重ねが「自分軸」を育てる

この小さな選択の積み重ねが、

自分の人生を自分で舵取りしている感覚につながります。

 

納得感を持って選べるようになると、

不満は減り、心は軽くなり、

ギブ&ギブの精神も自然と続けやすくなります

 

つまり、

「与える幸せ」も「自分を守る選択」も、同じ根っこにあります。

 

自分の人生を自分で選ぶという姿勢が、心のしなやかさを育ててくれるのです。

感謝に気づくと、夫婦関係はもっと優しくなる

ギブ&ギブの姿勢を大切にしつつ、もう一つ覚えておきたいのが、

「相手がしてくれたことに、自分からありがとうと伝える」 ということです。

 

つい「自分ばかりやっている」と思いがちですが、

よくよく振り返ると、相手も自分の知らないところで、

ありがとうと言われなくても、たくさんのことをやってくれている場合が多いものです。

  • 仕事で疲れていても会社に行く
  • 子どもをお風呂に入れてくれる
  • 買い物を代わってくれる
  • 家の中の細かなことを黙って直してくれている

こうした“小さな行動”は、派手ではないけれど、

お互いの生活を支えてくれている大切なギブ。

 

その存在に気づけるようになると、

相手への見え方も、夫婦の空気もゆっくり変わっていきます。


とはいえ、どうしても気づいてほしい時もある

どれだけギブの精神を大切にしていても、

夫婦関係では「ここは気づいてほしい…」という場面がありますよね。

 

そんな時ほど、

イライラしている時に感情のままぶつけるのは逆効果です。

 

気持ちが落ち着いたタイミングで話す方が、相手に届きやすくなります。

例えば、

「洗濯物干してくれてありがとう、お皿洗いしといたよ。」

「今日の夕飯、冷蔵庫にあるモノで工夫して作ってみた。」

 

こんな風に、

軽く状況を伝えながら自分のギブを共有すると、

相手も“ありがとう”を返しやすくなるのです。

 

伝え方ひとつで、

夫婦のコミュニケーションは驚くほどスムーズになります。

まとめ:自分で選び、与えることを楽しむ夫婦関係へ

夫婦関係のすれ違いは、いつも“気持ちのズレ”から生まれます。

 

「やってあげているのに…」という思いは自然な感情ですが、

その気持ちを抱え続けると心が重くなってしまいます。

 

そこで大切なのは、次の4つの視点。

 

1. 見返りを手放し、ギブ&ギブで生きること

与えることそのものを楽しめる人は、心が強く、優しくなれます。

その姿勢は「因と縁」を通じて、めぐりめぐって自分に返ってきます。

 

2. 自分の選択で人生をコントロールすること

相手ではなく「自分がどう生きるか」に意識を向けると、

日々のストレスが軽くなり、自分軸が育ちます。

 

3. やりたくないことは無理にやらないこと

「見返りがなくても、私はこれをやりたいか?」

この問いが、心の負担を減らし、自分の納得感を育ててくれます。

 

4. 小さな与える習慣が、夫婦の空気を変えること

ギブの積み重ねは、相手に優しさとして伝わり、

結果的に夫婦の関係がより穏やかであたたかいものになります。


与える幸せ」と、「自分を大切にする選択」。

この2つを意識していくことで、

夫婦関係はさらにラクに、そして豊かになっていきます。

 

あなたが今日選んだ小さな“ギブ”が、

きっと未来のあなたを優しく支えてくれます。

ぬん

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日々の小さな幸せを見つける方法を伝えていきます。

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