ぬんこんにちは
ミニマリスト ぬん です
ミニマリストを目指す過程で学んだ
少ないモノで、心地よく暮らすヒントをお届けしています。
モノが集まってくる人生
私は、昔からモノを集めるのが好きでした。
正確に言うと、「集めよう」と思って集めていたわけではなく、
気づけば勝手にモノが集まってくるような生活をしていました。
スニーカー、ガジェット、カバン、ゲーム、漫画、遊戯王カード、CD、DVD…
気づけば部屋の棚が埋まり、
収納ケースが足りず、床にもモノが積まれていく。
小学校高学年のころから音楽にハマり、
毎週のようにレンタルショップへ通っては、
気に入ったCDを借りて焼き増しをし、CDが増えていく日々。
高校生になる頃には一万曲以上をコレクションしていました。CDは200枚ほどあったかと。
大学生になるとバイト代が入るようになり、
「自由に使えるお金」が増えました。
すると今度はスニーカーを買い集めるように。
同時期にダンスを始め、そうするとファッションにこだわり、


フルマラソンに挑戦し始めたのもその時期。
ランニングを始めるとランニングシューズを何足も購入。


大学卒業後は、一眼レフカメラや撮影機器に関するガジェット(go pro)に夢中になりました。


今振り返ると、私の趣味は「モノが増える趣味」ばかりだったんです。
コレクションしていたのは「モノ」だけじゃなかった
当時の私は、自分が“コレクター”だという意識はあまりありませんでした。
むしろ、「好きなモノに囲まれている自分」に満足していたように思います。


けれど、ある日ふと気づきました。
買ったはずのモノを探しても見つからない。
しまってあるはずの場所を開けると、そこには「使っていないモノ」ばかり。
その瞬間、心の奥に重たいものを感じたのを覚えています。





「なんでこんなにモノがあるんだろう?」
「本当にこんなに靴、必要なのか?」
この疑問が、私の“ミニマリズムへの入り口”でした。


モノを減らしたら、心のノイズも減った
ミニマリズムに出会ってから、私は一気にモノを手放しました。
服もスニーカーも、CDも、使っていないガジェットも。
一度にほとんどのモノを手放す経験は、正直、怖さもありました。
でも不思議なことに、手放した瞬間から「心がスッと軽くなる」のを感じました。
モノを減らすというのは、
単に“持ち物を減らす”ことではなく、“心の整理”でもあります。
目に入る情報量が減るだけで、日常のストレスがぐっと減りました。




コストは「お金」だけではない
モノをたくさん持っていた頃は、
「お金がかかる」という意識しかありませんでした。
でも実際には、コストはそれだけではなかったんです。
モノには「お金のコスト」と「精神的コスト」、この二つがあります。
買う時にかかるお金ももちろんですが、
- 何を買おうか考える時間
- どこに置こうか考える時間
- ホコリを拭く手間
- メンテナンスの時間
- 壊れた時のストレス
- “使っていない罪悪感”
こうした目に見えない負担こそが、精神的なコストです。
そしてこの精神的コストこそが、
日々の幸福度を静かに削っていく存在だと気づきました。
コレクションを手放した先にあった自由
コレクションをやめてから、私の暮らしは大きく変わりました。
一番の変化は、「自分にとって本当に必要なモノ」が明確になったことです。


以前は、「あれも欲しい」「これも集めたい」と常に“モノ軸”で考えていました。
でも今は、「今この暮らしに合うのか」「夫婦にとって快適になるものなのか」で選ぶようになりました。
スニーカーやランニングシューズは、“1軍”だけを残して、他は手放しました。
ガジェットも、使う頻度が高いモノ以外はすべて処分。
CDやDVDも全てデータ化して処分。
数は減りましたが、満足度は確実に上がっています。
“好きなモノに囲まれる”という意味が、
以前とはまったく違うものになったのです。
コレクション癖は「安心」を求めていた
今になって思うと、私はモノそのものよりも、
「安心感」や「自分らしさ」を求めていたのだと思います。


たくさんのモノを持つことで、
自分の存在を確かめようとしていたのかもしれません。
見栄を張りたいという思いが根底にあったのは間違いありません。
みんな持っているし、自分だけ持っていないのは嫌だ。そんな気持ちもありました。
でも、本当の安心は、外側にはありません。
“なくても大丈夫”と思える心こそ、いちばんの安心です。
ミニマリズムは、「減らすこと」ではなく「満たすこと」。
持ち物を絞ったことで、自分に自信がつき、
ありのままで生きることを肯定されているように感じ、むしろ心の豊かさが増えました。
手放して見えた「時間」と「心の余白」
モノを減らしたことで、掃除や片付けの時間が減り、
自分と向き合える時間や家族と過ごす時間が増えました。
部屋がすっきりしていると、
支度もスムーズで、気持ちも前向きになります。
そして、何より大きかったのは「思考の余白」です。
以前は常に“あれを買おうか”“どこにしまおうか”と考えていましたが、
今はそうした雑念がなくなり、頭の中が驚くほどクリアになりました。
お金の不安も無くなりましたね。
これからのコレクションは「思い出」と「体験」
今は、モノを集める代わりに、
「思い出」や「体験」をコレクションしています。


家族で出かけた休日、子どもの成長、妻との何気ない会話。
それらは形に残らなくても、心に残る“本当の財産”です。
昔は、手元にモノがあることで満足していました。
でも今は、手元になくても満たされている自分がいます。
おわりに:手放すことで、ようやく「自分の暮らし」が始まった


コレクションをやめてから、私の暮らしはシンプルになりました。
でもその分、1つ1つのモノへの愛着が深まり、日々の感謝も増えました。
もしあなたが、「なぜか疲れる」「片付けてもスッキリしない」と感じているなら、
もしかしたら“モノが多い”のではなく、
“心の負担”が多いのかもしれません。
モノを減らすことは、人生を軽くすることです。
そしてその軽さが、自分時間や家族との時間をもっと豊かにしてくれます。












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